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別に私が心配したところでどうなるものではないのだが、尺八の将来が心配だ。今では、「尺八」と言えば、性技としかとられないくらい楽器としての意味は薄らいでいるように感じるのは私だけではないだろう。その形状ももっちゃりしていて、とても若い人に受け入れられるものではないように思う。ましてや、女性にはうけないだろうと思う。

しばらく風邪でダウンしていたからというわけでもないのだが、去年の笛への興味を待ち始めた段階から予定にあった、木製尺八を購入した。竹製のものよりもずっと安いのだが、普通の感覚では「高い」ものだ。見栄えとかの感覚的なものから感じる「価格」としては、「高い」という意味だ。しかし、竹製と違い「割れる」ことにそれほど神経質にならなくて済むようだし、プラスチックに比べれば「高級感」はある。

メーカーが感想を求めていたので電子メールで返すと言葉は丁寧だが、「そっとしておいてくれ」と言わんばかりの内容だったのでちょっと心配になった。いろんな形状の尺八を作ってみても、結局、「売れない」ということだった。私は、マイケルの笛のような形状、素材で作ってみたらどうかと提案したのだった。メーカーでは、どうしても尺八的なズンドウスタイルから離れられないみたいで、それはどうしても不格好に映る。結局、それは「売れない」ということなのだろう。

教育の場面でも和楽器が必須になったものの、だからといって不格好なものが売れるわけではないようだ。私が中学生であってもやはり嫌だったろうと思う。ケーナのような形状のものもやったことがあるようだ。要するに形状ではなく、音楽かもしれない。私がマイケルの笛に惚れたり、ケーナを買ったりしたのはその音楽が大きいかもしれない。一方、尺八の音が好むのは「和」の世界だ。昔、学校で歌ったような童謡などを吹けばいい感じなのだ。ただ、それがどれだけ広がりがあるかということなのだろう。

今後、私も尺八の「正調」というか時代劇で流れるような伝統的な音楽に挑戦したいと思っているのだが、感じとして暗い。フォルクローレのような多くの人に支持されるような音楽を作り出さないと楽器というのは注目されないのかもしれない。私の提案のようにただ、形状を変えただけでなんとかなるというものではないかもしれない。

(つづく)
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