将来

仕事とか人間関係に行き詰まったりすると「将来はどうなるんだろう」とよく悩んだものだ。実は、今でもそう思うことがある。しかし、私に「将来」はあるのだろうか。そうでなくともクラスメートとは異なる人生を歩んできた。結婚も、子育てもない人生という意味だ。その意味での「将来」なら可能性はゼロではないにしても無さそうだ。それ以外に「将来」はあったのだろうか。

夢という意味では、「将来」も考えられるが、大学に行けなかったこともあってほぼその夢も断たれた状態だ。もちろん、コンピュータなどは自分で勉強して仕事を得るまでになった。ただ、あくまでも仕事を優先した勉強なので底が浅い。その点は常に気になっていたことだった。プログラミングにしても、コンピュータそのものについても、もう少し詳しくやりたい。そういう将来は、現実的であるような気がする。

震災や放射能でギクリとするのは、そのかすかな期待も無くなるというので衝撃的なのだろうと思う。私にもささやかだが、そういう夢はあるのだから。ただ、私の歳になると、それだけではもう認められなくなる。私の会社代表という立場もそうだ。将来が心配な年若い社員もいるのだから、そういう人たちの心配に思いが及ぶようでなければならないのだろうと戒める。自分を殺してでも若い人のために努力するというのがなければ、私のこれまでの経験も意味が無い。

それにしても、今、目の前で起きていることは本当に胡散臭い。東電の事故のことだ。連中は、今でも生き残ろうとしているのだからふてえ野郎だと思う。しかし、連中こそ、最後の最後まであきらめず、生き残るのだろう。放射能という武器も大きいと私は考えている。誰にも相手にされないが。

私の武器とは何か。次の交渉ではぜひこのことを題材に闘いたいものだ。自分なりにはわかっているつもりだが、相手に伝わらなければ意味がない。そして、相手の能力も生かすことがわかれば、いっきに仕事へと結びつくことだろう。これまでも「やる気」だけを頼りに努力してきた。これからは、相手に伝わる「やる気」というものを見てもらう番だろう。