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私の父の寿命は、60歳であった。今の基準からするとあまりに短い一生だった。ときおり、母と話すことがある。父は、どんな仕事をやりたかったのだろうか、と。タクシーの運転手を長年やってきたのだが、晩年は稼ぎが少なく、自分でもつまらなく感じていたようだ。勉強が好きだっただけに私のようにコンピュータをやることも選択肢に入れられたかもしれない。

私は、その父の息子として生まれて47年だが、体は弱くはないものの強いわけでもない。精神的にも強靱であるわけでもない。おまけに、コレステロールを体に取り込みやすい遺伝子を持っているらしく寿命もそれほど長くはないような気もする。これから、という時に病気でダウンというのがありそうな話だ。父の歳まであと13年だ、これで死んだとしても私は悔いることはないが、何もせずにとなると悔しい気がする。私の得意とする人を応援するということをもっと徹底的にやってからにしたいという気持ちは大きい。そう、困っている人を応援するというのが私の生きている使命だと思っている。自分の頭の上のハエも追えないにもかかわらず。弱いからこそ、痛みがわかるという論理からだ。

今の私にできることと言えば、精神的にまいっている人の応援や、コンピュータがわからず困っている人の手助けくらいだろうか。最初の件は、まだまだその境地に達していないのだが、一方で「完成」ということも無い世界だ。私の経験したことでも役立つこともあるのでちょっとした考え方の転換に役立ててもらえればと思う。これからも積極的にいろんな場で私は自分の考えを表明することだろう。私自身は、宗教もいいと思っているが、ほとんどの人にとって宗教的でない「教え」「智恵」がうれしいみたいだ。そうであるならば、私は、先人の知恵や知識を吸収して困っている人に役立ててもらえるよう解説して行くだけのこと。決して、この宗教をやりなさいとは言わないつもりだ。

私の祖父と母の関係というのがおもしろい。若くして隠居していた祖父は、幼い日の私の面倒を見るでもなく、毎日ゴロゴロ生活していたという。母は、そんな祖父をうとましく思っていたという。嫁と舅という関係で言えば、「最悪」の関係であったと思う。そこに、大事件が起こった。なんと、私が水に溺れて死にかけたのであった。母の発見が数分でも遅れて、たまたま祖父がいなかったら確実に私の命はその時、断たれていた。わずか2歳足らずの一生だったのである。しかし、母が私を発見して、祖父が川に飛び込み、私を救った。私は、その日の午後には何事もなかったように遊んでいたという。食い気がはっていたことも幸いして、おやつをほおばっていたのでほとんど水を飲んでいなかった。母は、この一件以来、祖父を見直し、ありがたく思って生きてきたという。祖父の最後を看取ったのは、母だったが、その母に祖父は「煙草や酒が悪いのがわかったので次に生まれてきたらやめる」と言ったそうだ。祖父の一生は、戦争など社会に翻弄された面もあるのだが、煎じ詰めると私を助けるためだけにあったのではないか。そんな運命的なものを感じてしまう。そして、助けられた私の一生も自分のためというわけではなく、私が生涯に接する人々の中でピンチの人を応援したり、助けるためにだけあるのではないだろうか。一見、私の人生なのだが、私のための努力はたいして報われることもなく、誰かのためにがんばった成果は確実に認められているような気がする。そして、私もそういう意味でのがんばりには意欲も出るのだった。

(つづく)
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