どろろの思い出

先週、私が「ねえちゃん」と呼んでいるいとこが遊びに来ていた。珍しい客には違いないのだが、お袋と箱根に行くというので「寄った」のだった。あいにく、富士山はさっぱりだったようだ。私の家からも天気が良ければ見えるのだが、これも見えなかった。ちょっとついていなかったようだ。

私としては、それなりにもてなしたいと思ったが、部屋を片付けるくらいしかできなかった。着いた日の夜だったがかなり遅くまで話すことができたのが楽しかった。高校が同じなので英語の教師のことを話せたのがおもしろかった。私は、ねえちゃんが教わった先生と２浪の時に出会い、救われたのだった。

「どろろ」の思い出を今回、確認できたのは収穫だった。「どろろ」のOPは、私には衝撃的だった。どこかで聞いたことはあるのだが、思い出せない、そんな音楽だったのだが、数年前このＤＶＤを入手して、一気によみがえったのだった。この歌をねえちゃんから聞いて、「変なうたじゃのう」と思ったきり忘れていた。既に４０年くらい経っている。ねえちゃんが歌っていたのを聞いたというと、ねえちゃんも忘れていたのを思い出したようだった。当時、ねえちゃんは高校生だったという。私の目からは大人のように思えたのだが、たぶんそうだったのだろう。

その後は、私が高校入学くらいまで岡山にいて、北海道に嫁いでいき会えるとしたら兄貴の結婚式とか、誰かが死んだとかいう時だけだった。今回のように時間に制限があるとはいえ、フリーの時間に会えるのは珍しい機会だったのだ。もっと話したかったのだが、これくらいにとどめておくのがいい思い出となることだろう。