新しい環境

いろんな理由から転居を考えている。できれば、今の所の近くがいいと思うがこればっかりは難しい。今日、思いついて不動産屋に行ったのだが、「冷やかし」と思われたのか、資料だけ渡されて「また、連絡します」と言われてしまった。一応、前回も利用したと言ったのだが。ただ、私の言うような物件は、すぐには見つかりそうもないというのも事実なんだろう。前に探した時もなかなか時間がかかった。諦めかけたところでようやく今のアパートが見つかったのだった。

また、あの時のように何か追われるような日々が続くのかと思うとウンザリする。しかし、いい物件に出会うと気分も一変するのだが。住みかというのは本当に重要だと今さらのように気がつく。前回の引っ越しが終わった時に次は、「家でも建てるか」などと思っていたのだが、50になっても家が建たない感じだ。倒産などしそうにない大企業に勤める人間だけが家を建てられるのではないか。あるいは、マンションという名のアパートを買うかだ。

私もつれあいがいれば、ローンを組んでと思うが、震災のことを考えると賃貸で済ませるかもしれない。京都時代、一緒に仕事をしていた人のマンションに行ったことがあるが、立派なものだった。住まいにものすごく金を使うものだと思えた。確かに本とかカメラとかを全く買わなければ、もう少し住まいに対してお金を使えるのだろうが。東京でずっと仕事をするつもりである以上は、もっとしっかりした住まいを整えておくべきなのだろう。もちろん、今日になってそう決心できたので寄ってみたのだった。

なかなか不動産屋に行けなかったのは、単に今の場所が気に入っていたからだろうと思う。私だけの問題ならば、ゴミ屋敷でも今後ずっと暮らして行けるだろう。しかし、私だけの問題では済まなくなった。そういうこともあってようやく重い腰を上げたわけだ。まだ、成田へ行かなければならないこととか、カットの兄ちゃんとの再会もある。土日は、「歩く」ことに徹したい私としては、土日に極力行事を入れたくなかった。だが、今後はアパート探しにけっこうな時間を費やすことになるだろう。