逃避

最近、生々しい政治のことなどにクビをつっこむことが多くなり気分が滅入る日が多い。自分なりに、沖縄の問題などを考え、首相まで意見を送ろうと思うのだが、まだ意見さえできない状態だ。

おかげで、心は何か美しいものを求めるのか、モーツァルトを聴く日々が続いている。仕事中にもオペラなどを聴くと異常に集中できる。今日は、なんと「死者のためのミサ曲」（通称「レクイエム」）を聴きながらの仕事だった。特にキリスト教に興味があるわけではないのだが、純粋に楽曲としての興味があってこの曲をよく聴く。

京都時代に仕入れた趣味というのは、モーツァルトだった。当時、大学の生協で働いていたのだが、その近くに「CD 15%引き」という店があって、たいへん重宝したものだった。毎月のわずかな給料をCD購入につぎ込み、必死でCDを集めた。後年、岡山で失職した際に大事なCDのいくつかを処分したのが悔やまれる。

ただ、生活の苦しみをいやしてくれるのは、龍雲のような身近な存在の方がわかりやすいため、モーツァルトを聴きたくなるということは、そんなにあるわけではない。今回も、逃避のために聴きたいというだけのことかもしれない。きっかけが何だったか統計をとったわけではないのだが、何かきっかけがあって聴いているような気がする。

おもしろいことに、音楽続きでこういう時は笛を吹きたくなる。こういう時、下手でも続けていて良かったと感じる。とにかく、自分が「ええなあ」と思えればＯＫなわけだから、上手下手は関係ない。今年は、まだ時間があると思うのだが、三線への興味がイマイチ盛り上がっていないのが悔やまれる。今の気分では、本物が入手できてもちょっと手を出せない感じだ。

基本は、挑戦することをしなければ、趣味などできない。わからないこと、難しいことに挑戦することから、新しい趣味が生まれる。今の私は、挑戦をちょっとためらっている感じだ。それよりも、安易なカメラに手を出そうという趣が強い。

１日にもライブへ行く予定でいる。去年の10月に行った元同僚のライブだ。同僚といっても同じフロアという意味だ。今では、娘もいるお母さんだ。当時はロックを歌っていたのに、今ではバラードなのが驚かされる。ママさんでもヒットしてはいけないという理由はないので有名になって欲しい。行く気になったのは、やはり、気分を変えたいという心境の表れか。