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私の受験勉強のやり方がどんなにひどいかは、次の例を見れば明らかだろう。ただし、自分ではおかしいと思ったことなど一度もない。世間に迎合してこう言っているだけのことだ。

会意=二字以上の漢字を組み合わせ、同時にそれぞれの意味をも合わせて一字の漢字とすること。(「日」+「月」=「明」など。)

形声=音を表す字と意味を表す字を合わせて一字を作る法。(「河」など。)

※三省堂「大辞林」(ipodアプリ版)より

以上を頭に入れて、中国語に挑戦してみよう。日本語で「同僚」という言葉を現代中国語では「同事」と書いて「トンシー」と言う。「シー」が難しくて、「シー」と発音したのでは通じない。「shi」で「i」は第4声で強く発音しなければならない。私は、これは意外だと思ったので「覚えるしかないな。」と観念して念のため中日辞典をひいてみた。すると、「同僚」という言葉が存在することを知った。しかし、中国では同じく同僚の意味だが、同僚としては使わないのだそうだ。

こうなると文化の違いとでも言うしかなくなるので覚えにくくなる。さらに念のため、漢和辞典で「僚」と「事」の違いを調べてみた。どのみち、日本語は中国語から持ってきた部分も多いのだろうから、あちらの使い方の方が正しいのであれば、それにかこつけて覚えるという方法もあるからだ。

「僚」=会意兼形声。つくりの部分は、柴がずるずると続いて燃えることをあらわす会意文字。「人」をつけることで「同列に連なる仲間」のこと。

「事」=会意。「計算に用いる竹のくじ+人間の手」で、役人が竹棒を筒の中にたてるさまを示す。人のつかさどる所定の仕事や役目の意に転じた。

※学研「漢字源4」(ipodアプリ版より)

これを見ると、この国で使われる「同僚」の方が同僚の意味としてぴったりくるように思われるのだが。あちらでは、官僚の「仲間」を同僚と言うのだろうか。今度、そのことを先生に聞いてみたい。

私は、受験生時代にもこういうことをやっていた。特にこだわりを持っていたのが日本語だった。今は亡き大野晋先生の本が大好きで、特に活用形の研究には注目していた。古文で必ず暗唱させられる、活用形が私には覚えられず、それでは研究して理屈で覚えようということになったのだ。岩波新書の「日本語の文法を考える」の付録にその記述を見つけた時はうれしかった。

ただ、日本語の活用形などというものは、先生でもまだ「仮説」段階であり、定説などあるわけではないのだ。だからこそ、バカな教師が私たちに暗唱させていたのだった。もちろん、そういうことがわかったところでテストの点数が上がるということはないのだ。
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