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兄貴の息子が大学に合格した。ずっと会っていないだけに兄貴ほどの喜び感はないのだが、うれしい話だった。私など、高校の3年、浪人時代の4年をかけても入れなかっただけにそんな簡単なものかと思えてしまう。というのも、成績はイマイチだと聞いていたからだ。

心配なことは、あまりに順調な人生は人間としてどうなのかということと、そもそも勉強が好きでないとしたら、大学合格も意味ないのではないかということ。前者は、誰しもが実体験として味わい、研磨されていくのだからいいとして、後者はいかんともしがたい。自分は合格したのだから「できる」と勘違いしたら、未来は無いと思う。

大学に行ったことのある人は、口には出さないが、大学に行ったこと自体をちょっと自慢に思っているはずだ。ろくに勉強せずとも、ともかく「行った」という実績から自分を規定してしまうのだ。これが危険なのだが、生きるのに便利な「資格証明」だけに誰しも利用してしまうのだと思う。それ自体は、責められることではないと私も思う。私も、もし、合格していたら、しこたま利用していたのではないか。

ただ、だからといって、自己研鑽を怠ったらどうなるのか。いびつな道徳観念を持つ、東京地検特捜部の連中のような人間に育つのではなかろうか。今、この国の悩みはそういうところにあると私は密かに思っている。勉強しない学生に、資格証明を与えるから社会が腐っていくのだと。かつては、バカな医者など考えられなかったが、今では、まんま信じる方が頭がおかしいと言われる時代だ。

ちまたでは「そえじー」と呼ばれてトンデモ学者のように言われていて私もそうではないかと思っていた副島隆彦という人物がいる。その人のインタビューが最近、Youtubeにアップされたので見てみたのだが、意外にもまともな人だと思えた。彼に言わせれば、「ひどい目にあった人こそ信じる」のだという。順風満帆な人生を送っているようでは、「まだまだ」だということだ。

私は、かつて大学をめぐってクラスメートを本気で怒らせたことがある。三浪の頃の話だ。クラスの同窓会があるというので誘われて、話をしているうちに私の本音をぶつけてみたくなったのだと思う。三浪ではあったが、私は少しも気後れしていなかったようだ。「おめーが大学行っても何もできまーが。」といきなり、かましたのではないか。おちゃらけた話をする相手だったので、マジな話などしたことがなかった。ムッとした表情で勉強しないようでは大学へ行く意味がない、としおらしいことを話していたように思う。その彼は、大学を卒業してすぐ結婚して、中学の数学教師をやっていると聞いた。ろくな教師ではないと思うが、それがこの国の現実なのだ。ルールに従って行動すれば、文句ないということなのだろうが、それでは、バカを生むだけなのだということを理解して欲しかった。

合格した兄貴の息子に、いきなりぶちかますつもりはないが、いつかは私と衝突する時が来るかもしれない。自己完結型の勉強ではなく、ネットワーク型の勉強をせい、と私は助言したい。前者の典型は、公務員だ。この国の制度を非常にうまく活用して生き延びるやり方だ。東京地検特捜部のような売国奴になる可能性もある。それは、自分の努力を自分で消費するだけの生き方だから間違っているわけだ。勉強も、仕事も。こんな人間が仕事をすると、冤罪を作って他人の人生を踏みにじってまで生きようとする。

ネットワーク型の勉強とは、自己完結しない、まさに他人と協力しつつ築き上げていく勉強のことだ。自分の努力がやがて、さらに大きな成果を生むというような勉強だ。努力の割に報われることが少ないが、確実に社会に貢献することになる。仕事をしても同じことで、間違っても他人を不幸にすることなどあり得ないことだろう。自己の手柄を求めることはないので結果的に、収入の面では大したことはないと思うが、人間としての価値は、果てしなく大きい。下手をすると歴史に残るくらいだ。

この国では、「名誉」とか「社会貢献」とか「正義」ということが軽んじられてきた。「結局、世の中銭や。」ということになり、自己完結型の勉強を選び、自己完結型の仕事をやる人が多くなり、社会全体が「冷たい」ものになり、ときおり、暴発的な事件が起こる。私に言わせれば、「安定」だから公務員を選ぶ時点で既に終わっている。それは、仕事をしないことを意味しているからだ。

私が、学問をネットワーク型の世界に通用するものにしたいと願うのは、そういう点にある。私は、今でも「何で?」を追求することが学問の原点だと思っている。コンピュータを理解するにもたいへん役立った。あまり、生産性はないのだが、満足感はある。問題は、社会に貢献したり、学問で貢献した人を評価するシステムが存在しないことなのだ。その点、大学卒ではない私が声を上げてもほとんど信用されることがない。
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