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たまたまナショナル・ジオグラフィックの番組で潜水艦イ-400のことが特集されていた。空想の物語かと思いきや、かの太平洋戦争にて実戦に投入された本物の実在した潜水艦のことだった。この国にいていつも思うのだが、こういうものを作る頭があるのならば、なぜもっと合理的に考えられなかったのか。

普通の潜水艦に艦載機を積んだりすると、不安定になり倒れてしまう。しかし、潜水艦を2つ並べた構造にすると安定する。イ-400は、まさにこれを実現した潜水艦だった。艦載機はたった3台しか載せられないが「潜水空母」としては、これで十分なのかもしれない。羽を折り畳んだ飛行機というのは、アメリカの空母のものしか見たことがなかった。イ-400の艦載機・青嵐は、さらにコンパクトに折り畳めるようになっていたのに驚いた。

さらに、艦載機を載せる以上は、浮上した際にすぐに艦載機が使えなければ意味がない。当時の状況ではエンジンを数分間暖めなければ飛び立つことはできず、格納庫でこれをやれば一酸化炭素中毒で搭乗員の命が危険にさらされる。この困難をどうするのかと思ったら、艦載機のエンジンオイルを外部で温めておいて、浮上した際に艦載機に注入して格納庫から出した瞬間に離陸できるようにした。

さすがに、作戦を実行して帰還した艦載機がイ-400に直接、着艦することはできず、すぐ側に着水してクレーンにて格納庫に収納するという方法をとっていた。

日本海軍は、この潜水空母イ-400でアメリカ西海岸を急襲して細菌爆弾をばらまく予定だったという。しかし、さすがに国際法を無視したその作戦には軍の内部から反対があり、パナマ運河の破壊作戦に切り替えられたという。

うまく行けば、相当な効果を持つ潜水空母「イ-400」だったが、「時既に遅し」というのがぴったりの表現だった。山本五十六が発案したというこの潜水空母は、敗戦でアメリカに引き渡され、調べ上げられた後、撃沈されたという。山本には、あの戦争が無謀なものとわかっていたのに止められなかった。いや、止めなかった。いくら、戦争のための道具を開発しても、この行動で台無しだったと思う。それよりも、戦争をしないことに頭を使って欲しかった。

危機に際し、イ-400に見るような奇抜なアイデアを駆使して物作りができるこの国の頭脳を私はまだまだ使えると思っている。新政権は、既得権を持っている公務員の逆襲にあい、低空飛行を続けているが、夏の参院選でさらにパワーを与えられて、一人一人の頭脳を生かせる国作りをして欲しいと思う。リーダーさえしっかりしていれば、この国の未来は前途洋々ではないかと思っている。
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