辞書

仕事柄、辞書と接することが多い。さすがに紙の辞書を引くことはほとんどない。すべて電子辞書かipod touchだ。そのipod用アプリで有斐閣『心理学辞典』を今日、購入した。お堅い感じの辞典だが、この方面での言葉が障害になり「誤解」することがないようにと思ってだ。

同じ思いで有斐閣『法律学小辞典』を購入したのは少し前のこと。これは、難しいがそこそこ役立っている。これで全てと思い、他を調べなかったら意味がない。あくまでもとっかかりとして利用している。小沢氏がはめられた今回の事件でもけっこう活躍している。

紙の辞書を引かないようになってかなりになるが、ipod touchを使い始めてからは、非常によく使うようになった。便利だということもあるが、「楽しい」ということが大きい。私たちがこれから作るものも、「楽しい」ものでなければならないのだろう。語学辞書が「楽しい」となると、これは大きい。現在は、『漢字源』が楽しい。電子辞書とちがって漢字の「パーツ」をよみとか漢字の字形で引くことが出来るのが便利だ。

それぞれ、結構な額なのでびくびくもんだが、仕事のためと割り切っている。ここでケチれば、知識が増えないだけのことなのだ。おまけに仕事のチャンスも失いかねない。少しでも多くを知っていることが求められる仕事なので高くつくことは受け入れなければならない。

今年中に何点か私たちが作った辞書や事典がipodアプリになるようだ。どれも愛着があるので楽しみだ。もうちょっとビジュアルで、という声が高まり、仕事が忙しくなればいいのにと思う。ipod touchやiPadが予想外に使われて、ますますネットが生活の一部になることが望まれる。人々は、テレビや雑誌、新聞、ラジオにダマされなくなる。本当の意味での歴史が、ここから始まる。少しでも私はそういうことに役立ちたいと思っている。