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『抗うつ薬は本当に効くのか』という本を昨日から読んでいる。よくある翻訳物のまわりくどく読みづらい記述ではなくて、明解な書き方で私でもスイスイ読める感じの本だ。今、抗うつ薬を飲んでいる人々には役立たない本かもしれないが、長い目で見れば非常に貴重な内容を含んだ本のように思われる。「信頼」という言葉がキーワードだ。私は、さらに「確かな知識」を付け加えたい。
確認はしていないが、この本は数年前に私がコンスタンを断薬するきっかけとなった『「うつ」を克服する最善の方法』のタネ本のような気がする。要するにSSRIは、偽薬よりほんの少し効く程度でしかないということ。しかも重大な副作用もある。この本では、偽薬の効果を研究していて、より合理的な説明をしてくれているようだ。
この国の精神科医は、SSRIを乱用して治療者との間違った「信頼関係」を作ることで成り立っている。本来ならば、医者にも治療者にも後腐れのない偽薬の効果を利用した安全な治療方法を選択すべきだった。しかし、「儲かる」ので安易にSSRIを利用しているということだろう。生田哲氏のような人が「トンデモ」扱いされるように、この国ではSSRIに異を唱えることはタブーであった。
生田哲氏の本にくらべて、偽薬効果についてより詳しく説明してくれているのが本書の核心かもしれない。素人の想像でも「脳」のことなどよくわかっていないのだから、安易に薬を飲んではいけないということはわかるのだが、医者の側からそれを指摘してくれているのが大きい。
ただし、ではどうしたらいいのかという問題に対しては「運動」とか「心理療法」といった、この国ではまだまだ未整理の「方法」が紹介されているのがちょっと「弱い」と思った。しかし、それが「効果無い」ということではなく、この国では「軽視」されているということ。あまりに精神科に通う人が多いので医者は薬漬けにしてしまうことで自らを守っているかのようだ。
「うつ」を治すには、うつに陥った原因と向き合うことしか無いのだが、意外にもこれができないことの方が多い。それ故に医者は、機械的に薬で治そうとする。合法だし、副作用があろうと訴えられることもない。治療者が薬を望むことが多いし、願ったりかなったりだろう。
私の「うつ」体験で明らかだが、原因を簡単に取り除けることはほとんどないと思う。私の場合は、大学受験だったが、「合格」すれば解決だが、簡単ではなかった。かといって簡単にあきらめられることでもない。そこに「うつ」の根の深さがあるのだ。実際に、自分の中で解決するには数年かかったが、根源的には今でも「未解決」だ。とりあえず、大学受験は「中断」して別の方法で勉強するということで急場をしのいだのだが、数年は受験のことを思い出すと気も狂わんばかりだったのは言うもでもない。
過激でもなく、諦念でもなく自分が納得できる解決には時間がかかる。当面は、「忘れて」前を向いて生きるというのが良かったと思う。私の場合は、環境を変えて京都に出て生活を始めたというのがものすごく良かったようだ。岡山にいたのでは、いつまでも怨念を取り払えなかったように思う。離れることで、改めて恩師の存在も確認することができた。
「うつ」については、けがのように「目に見える」症状ではないこともあってわからないことが多い。しかし、本書のように本質に切り込むような書物も出てきている。薬の危険性についても逃げることなく正面から向き合い勉強すべきだと思う。何よりも人ごとではなく自分の問題だからだ。そして、決してあきらめるべきではない。断薬しても、なお数年は妙な異変に出くわすのだが、これは薬が脂溶性のため体の脂肪部分に残留しているからだという説を読んだことがある。こういう知識があれば、惑わされることなく薬を止めることができるのではないか。私の経験にも合致している。コンスタンを止めて3年以上経つが、今では「妙な感じ」は無い。
確認はしていないが、この本は数年前に私がコンスタンを断薬するきっかけとなった『「うつ」を克服する最善の方法』のタネ本のような気がする。要するにSSRIは、偽薬よりほんの少し効く程度でしかないということ。しかも重大な副作用もある。この本では、偽薬の効果を研究していて、より合理的な説明をしてくれているようだ。
この国の精神科医は、SSRIを乱用して治療者との間違った「信頼関係」を作ることで成り立っている。本来ならば、医者にも治療者にも後腐れのない偽薬の効果を利用した安全な治療方法を選択すべきだった。しかし、「儲かる」ので安易にSSRIを利用しているということだろう。生田哲氏のような人が「トンデモ」扱いされるように、この国ではSSRIに異を唱えることはタブーであった。
生田哲氏の本にくらべて、偽薬効果についてより詳しく説明してくれているのが本書の核心かもしれない。素人の想像でも「脳」のことなどよくわかっていないのだから、安易に薬を飲んではいけないということはわかるのだが、医者の側からそれを指摘してくれているのが大きい。
ただし、ではどうしたらいいのかという問題に対しては「運動」とか「心理療法」といった、この国ではまだまだ未整理の「方法」が紹介されているのがちょっと「弱い」と思った。しかし、それが「効果無い」ということではなく、この国では「軽視」されているということ。あまりに精神科に通う人が多いので医者は薬漬けにしてしまうことで自らを守っているかのようだ。
「うつ」を治すには、うつに陥った原因と向き合うことしか無いのだが、意外にもこれができないことの方が多い。それ故に医者は、機械的に薬で治そうとする。合法だし、副作用があろうと訴えられることもない。治療者が薬を望むことが多いし、願ったりかなったりだろう。
私の「うつ」体験で明らかだが、原因を簡単に取り除けることはほとんどないと思う。私の場合は、大学受験だったが、「合格」すれば解決だが、簡単ではなかった。かといって簡単にあきらめられることでもない。そこに「うつ」の根の深さがあるのだ。実際に、自分の中で解決するには数年かかったが、根源的には今でも「未解決」だ。とりあえず、大学受験は「中断」して別の方法で勉強するということで急場をしのいだのだが、数年は受験のことを思い出すと気も狂わんばかりだったのは言うもでもない。
過激でもなく、諦念でもなく自分が納得できる解決には時間がかかる。当面は、「忘れて」前を向いて生きるというのが良かったと思う。私の場合は、環境を変えて京都に出て生活を始めたというのがものすごく良かったようだ。岡山にいたのでは、いつまでも怨念を取り払えなかったように思う。離れることで、改めて恩師の存在も確認することができた。
「うつ」については、けがのように「目に見える」症状ではないこともあってわからないことが多い。しかし、本書のように本質に切り込むような書物も出てきている。薬の危険性についても逃げることなく正面から向き合い勉強すべきだと思う。何よりも人ごとではなく自分の問題だからだ。そして、決してあきらめるべきではない。断薬しても、なお数年は妙な異変に出くわすのだが、これは薬が脂溶性のため体の脂肪部分に残留しているからだという説を読んだことがある。こういう知識があれば、惑わされることなく薬を止めることができるのではないか。私の経験にも合致している。コンスタンを止めて3年以上経つが、今では「妙な感じ」は無い。
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