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タクシーの運転手と話していて話題になったのは、この国で仕事が少なくなったというのは、企業が海外に工場を移したからだということと、その結果、中国は本当に勝利したのかということだった。なぜなら、Made in Chinaは、かつてのMade in Japanと同じく使い物にならないからだ。あまりのひどさに、かつて毛嫌いしていたMADE IN JAPANがブランドのように見えてきたくらいだ。

ニンテンドーDSのように仕方なく使っているものもあるが、それでもどことなく不安だ。電源コードの異常が見つかったりしたこともあるからだ。カメラのような贅沢品まで中国で生産している企業があるのだが、これは終わりつつある企業と見るべきだろう。私もいちおうカメラマニアとしていくつかのカメラを持っているが、中国製は、楽しくない。

α7-DIGITALは、メイド・イン・マレーシアだが、やはり、どことなく「物」としての良さに欠けている。中国製はいわずもがな、東南アジア製は概してB級品と言っていいと思う。中国製の食品は、危なくて口に入れられない。栗やピーナッツは、それこそ死を覚悟して食べる食物になりつつある。こんなものが、世界で売れるだろうか。今でこそ、成長しているように見えるが、やがて実態が見えてくればそれも止まるのではないか。

中国にいい加減な「ものつくり」を教えたのもこの国の企業だろうと思う。公害を垂れ流すだけで、環境に配慮した「ものつくり」の技術を教えないのもこの国の企業なのだろう。中国を悪者にして結局、儲けているのは、この国の企業ではないのか。自国の産業をつぶし、劣悪な商品の輸入を開始させていったい誰が得をするというのか。今なお、この国と中国あるいは、東南アジア諸国との戦争ないし、敵対的な関係は終わっていないのではないかと思える。

農作物の自給率を上げるのはもちろんのこと、この国で生産をするということをしなければ、この国の未来は無いのではないかと思う。そうしなければ、中国や東南アジア諸国が本当の実力をつけてきた時には、確実に負けると思う。感じとしては、今のアメリカのような存在になるのではないか。ものを作らず、ただ軍隊だけを肥大させて、戦争をしながら生き延びるような国だ。

ほんのこの10年のことだが、デジタルカメラの品質ひとつ取り上げてみてもこの国に流通する「もの」の品質の劣化を強く感じる。ボロいデジカメを2万で買うのがうれしいのか、しっかりしたものを10万でいつか買うことを夢見るのがうれしいのか。私の場合は、後者だ。それが、当たり前で育ってきただけにこの10年の変化には隔世の感がある。オリンパス、リコー、一部のニコンなどのデジタルカメラは買う価値があるのだろうか。私には、見ただけでも嫌悪感が走ってしまう。

この国がやるべきことは一つだ。まともな商売をすることだ。資源の無い国家の代表として当然だろう。「技」で競うことにそれほど臆病なのだろうか。企業の担当者が目先の利益を追求しているだけのことではないか。この国の窮状を見るにつけ、「儲ける」ということは、自分たちだけが勝手に儲ければいいということではないことを意味しているように思う。不幸になる人の数を最小限にするような儲け方しか認められないと知るべきだろう。

私の属する出版界も全体で2兆円を割ることになったと去年末のニュースで知った。これまで出版界というのは、その2兆円をいかに分け合うかのしのぎあいだったわけだ。紙の出版が2兆円を割ったというだけで何らかの電子出版を含めるとそうでもないのだと思う。ただ、電子出版が確実なものでないだけに各出版社は落ち着かないことだろうと思う。経験が無い事態だけにいったい、何に投資したらいいのかもわからない状態ではないか。

いつか書いたように、何らかの形にならざるを得ないと思う。アマゾンのキンドルか、アップルの新しいタッチパネル式の端末かわからないが、電子端末で本を読む時代はそこまで来ていると私は思っている。商売として成り立つまで、なお数年かかると思うが。辞書のようなリファレンスものは、現時点でもipod touchでほぼ完成している。問題は、長文を読ませる端末がどのようなものになるかだけだ。目が疲れない、手軽に持ち運べるようなものが出て、流通的にも出版社が納得できれば、それで決まるだろう。

そうなることを私も望んでいる。紙の時代とくらべてやれることはたくさんある。「品切れ」ということも基本的に無くなる。情報が本来の意味で活用できる時代が来るわけだ。長らく電子辞書の世界ではトップを走ってきたカシオだが、端末のボロさ、旧態依然さで落ち目となりつつある。この春発売のものからカラー液晶を導入するようだが、こんなことでトップを維持できるだろか。問題は、そんなところにはないと思うのだが。カシオが、アマゾンのキンドルを越えるようなすばらしい端末を用意していたら驚くが、その元気は無いのではないか。私の希望としては、この分野こそ、Made in Japanの意地を見せて欲しい。SONYでもパナソニックでもいい。今こそ、技術が生かせる時なのだ。

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