眠れない夜に

予想していたわけでもなかったが、さすがに今夜は眠れそうにないようだ。別に心配事があったわけではない。２日前から体調を崩し、２日間ゴロゴロしていただけのことだ。体が熱くなったのでインフルエンザかとも思った。結局、これまでの睡眠不足がたたっての軽い風邪かという結論になった。現に、今はほとんどどうもない。葛根湯も効いたみたいだ。

これまでも眠れない日々があったが、そういう時は「運動」したり頭を使ったり、いろいろやれば良かったと思っている。特に、歩くということだけでもかなり良かっただろうと思う。本当に調子が悪い時には何もできなかったが、薬の離脱症状と闘うために必至で歩いたのは大正解だった。歩くだけでもかなり改善したと思う。眠れるようになっただけでなく、前向きに考えられるようになった。

眠れず目を閉じていると実にいろんなことを思う。未来にも当然、思いが及ぶが過去もけっこう蘇ってくる。小学校４年か５年くらいまで遡っていたのではないか。お袋にこづかれながら勉強させられていた私の記憶だ。あまりにこづくので「もうー。」と私は激怒してにぎりこぶしを振り上げた。もちろん、泣きながらだ。しかし、お袋を殴ることはできず、お互いに怒りを収め合ったのではないかと思う。以来、お袋も私をこづいたりしなくなったのではないだろうか。

もともと勉強が好きだった私だが、学校の勉強は嫌いだった。しかし、大学まで行って卒業しないと「良い就職」は得られない。親にはそこまでわかっているから、必死だったのだろうと思う。結局、私は大学へは行けず、親が心配した通りの人生を歩むことになる。現在のこの国でより、賢く生きるためにはまず大学へ行かなければならなかった。私にはそれがわかっていなかった。いや、わかっていても好きではないことはできなかったに違いない。

未来については、まさにリアルな問題を考えてしまった。今後、会社をどうやって行こうかという問題だ。続けて行くに決まっているのだが、仕事がどこまであるのか読めないのだった。いろんなアイデアはあるのだが、先方がその通りやるとは限らない。今までとは違うスポンサーを見つけることになるのだが、それは簡単なことではない。

私も来年は５０だ。まだ、やりたいことの半分もできていない。そう、十分やっているというわけではなく、やりたいことが山ほどあるのだが、できていないという認識だ。新しい政権がやっているような新しい国づくりにも興味がある。問題解決という意味ではプログラムも国づくりも似たようなもんだ。できれば、このやる気というのは多くの人がうれしくなることに使った方が得なような気がする。そう、国の仕事をやるということだ。

ただ、その気があっても依頼が無いことには動きようがない。ゼネコン的な仕事の受け方も長続きしないのでゴメンだ。そうではなくて、必要とされて、広く全国の人々に役立つ仕事をやりたいもんだ。厚労省や国交省の壊れ方を見ていると連中の仕事をやってもいいという気がしてくる。データベースの構築という観点から言えば、私たちにできることは多いと思うし、大いに役立てるだろう。

といって、今の仕事とおさらばしたいということではない。要するに誰もが考えるように、安定させたいというのがまずあって、安定の先には貢献したいという思いだ。「消えた年金」に代表されるように、この国のダメなところはデータベースの管理だ。年金のようにデータベースの管理以外に何があるのかと思えるような仕事なのに、それをやっていないとは開いた口がふさがらない思いだ。

とにかく、情報のデータベース化というのを今後やりまくりたい気持ちだ。それが、何の仕事であっても。

年末にうれしい出来事がある。『飛び出せ！青春』のブルーレイが出るのだ。ＤＶＤ発売かと思ったら、一挙にブルーレイだった。４０話を超えるドラマなので、ブルーレイに入れたというだけで画質には大して気をつかっていないように思う。それでも、私には非常に価値がある。少し先に、うれしいことがあると毎日が待ち遠しい。まさに、生きているという実感がある。これも、やる気を持続させるテクニックだ。ちょっと高くつくのだが。