盆～同窓会

墓掃除にもどっているとはいえ、少しの遊びもある。昨夜は、中学時代のクラスメートに会ってきた。普段話をすることがない連中を相手に話をすることができて大満足だった。去年の倍くらいの人数が集まっていて驚いた。神戸から、名古屋から、大阪からの参加組もあった。私としては、中２時代のクラスメートとわりと話ができて少しうれしい気持ちだった。

彼女は、２０年ほど前に結婚し、８年くらい前に離婚したのだという。娘も２０歳になり、神戸で二人で暮らしているという。数年前の全体の同窓会ではちょっと挨拶したくらいだが、昨日はしっかりと話をすることができた。まわりの者たちが、「なにゅーそねえに、しんみりと話をしょんなら！」とちゃちゃを入れてくる始末だった。私も、男なので「こんなことで恋が芽生えたらどないしょう！」などと思ったくらいだ。メルアドや携帯の番号を伝えたくらいだが、この種のイベントで異性から直接反応があったためしはない。

私としては、クラスメートを相手に今さら恋をしようと思ってはいないものの、好きだった人も来るわけで、あの頃の思い出がよみがえってくることも事実だ。そして、二度ともどることができないという現実にぶち当たり、二次会には参加せず帰路につくのだった。何回か、二次会にも行ったのだが、話し相手がいないとなかなか厳しい時間を過ごすことになるので、帰ることにしている。

毎回、当時の教師も招かれるのだが、今回も１人来ていた。いつもは、ほとんど何も言わず世間話のみで帰るのだが、この回は違っていた。「自分らは、この半年以内に半世紀を生きたことになる。わしゃ、６８になった。じゃけ、もう１８年は元気で生きてもらわんとおえんで。」とわざわざ皆を注目させて自ら乾杯の音頭をとったのだった。恐らくは、幸福だった自らの人生を振り返って出た言葉なのだと思う。

この教師にとって卒業生とは、私たちだけではないはずで、あれから何人もの教え子を担任してきたことだろう。当然、今回のようなお招きがあると思うのだが、私たちのようにお盛んではないそうだ。少し前に、本人から聞いた言葉だ。私とは、距離を感じるのか直接話をする機会もあるのだが、今回は特に話をしなかった。テニス部の顧問だったのだが、超変人だった私には当時から嫌悪感を抱いていたことだろう。だが、それも昔のことで、今回のようなメッセージは確実に私にも伝わっている。