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Qさま!!を見ていたら、松尾由美子アナが算数の問題でつまり、固まっていた。気の毒なくらい申し訳なさそうにしていた。パッパッと計算することが苦手なのだろう。同じく、苦手な私には痛いほどわかった。

私の受験時代は、まさにこれの連続であった。むろん、数学においては、という意味だ。他の科目も不勉強だったので高得点は期待できなかったことは言うまでもない。能力が無かったということでは言い訳するつもりはないのだが、いつか反撃するチャンスを狙っていた。

コンピュータがその反撃のきっかけだった。受験で敗北したのが1980年代の初め頃、コンピュータに関わったのが1989年頃だからずいぶんと時間がかかった。コンピュータは、いくら大卒でも経験の無い者に扱えない。どうしても経験して慣れる必要がある。大卒はプライドがあるのか、記憶力で勝負できないことに勝ち目がないと見て諦めているのか、なかなかコンピュータをやろうとしない。今でもせいぜいブラウザをのぞくか、メールを出すくらいではないだろうか。

私がコンピュータで生きて行こうと思ったのは、好きだからでもあるのだが、私の能力が生かしやすい道具であったようだ。繰り返し、繰り返し実験し、失敗を修正しつつ、正しい方法を探して行く作業は粘り強さが必要だ。性格的に「しつこい」私には、こういう作業が似合っていたのだ。エラーを出しつつもああでもない、こうでもないとひたすら問題解決を追い求めるのだ。もしかすると、解は無いかもしれない、そんなことに挑戦すること自体が興奮するのだ。

大学受験の何がつまらないと言えば、必ず答えがあることだろう。そして、その答えというものも、中途半端な知識を覚えるだけのものだ。数学でも物理でもそうだ。半端な知識で「解」を出すだけのことだ。たとえ大学を卒業しようと大した「能力」が身に付かないのもわかるような気がする。結局、未熟な知識しか持たないで終わるのだ。

今のように基準が変わりつつある時代には、もう受験は見直しした方がいいのではないか。大学の先生もこの国の受験で本当に「学力」が計れるとは思っていないのではないのか。学問は、終わることのない営為だ。4年で「学力がつく」と考えている人間にはそもそも向かない作業だ。大学もそろそろ、学問ヲタクの総本山になるべきだ。そうすれば、私も行けるよになるかもしれない。

しかし、決してそうならないのは、受験産業と文科省との癒着だろうか。製薬メーカーと厚労省の関係に似ていて、仲良しのようなのだ。大学に今のような「受験競争」が無くなると受験産業はどうなるのか。つぶれるしかないのだが、つぶさせない力が働くのだろう。

厚労省、医者、教師、裁判官、警察、検察・・・この国では重要だと考えられる仕事につく者たちの絶望的な無能ぶりを思うとき、はやく大学改革、大学受験改革をやらなければ、この国の頭脳が無くなってしまう。いや、これまで放置してきたからこそ、ほころびが出ているに過ぎない。今後もどんどん増えることだろう。彼らの自信は、やはり、その昔、派手な成績をあげたと思われる、「大学受験」にまでさかのぼるのではないか。まるで、子供がパズルを完成した時に誇らしげに思うように。

子供の頭に国家を任せてはいけないと誰しも思うことだろう。誰にでも苦手なことはあるものだ。私が、さっさと計算できないように。得意なことで勝負すればいいだけのことなのだ。この10年内にも本当に考えることができる人間が大学に行き、勉強するようにならないと本当にこの国は危ないのではないか。
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