忍者ブログ
知りうる限りの情報をとにかく書く
Admin  +   Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

芥川龍之介は、「ぼんやりした不安」という言葉を残して、昭和に入ったすぐの頃に服毒自殺したらしい。私自身もそうだが、わけのわからない不安を理由に、体調不良を訴える人は多い。また、私の母のように今すぐには治療方法が無い症状で大きく気分を崩すという、はっきりした不安もある。

原因のわかる不安には、それなりに対処のしようがあるのだが、わけのわからない不安についてはどうしようもなさそうだ。はっきりした原因のわかる不安でも、自分の努力ではどうしようもない場合、うつ状態に陥るに十分な条件がそろったように思える。

自分の努力ではどうしようもない場合は、あきらめるのではなく、何も考えないとうのが正しい姿勢だと思っている。もちろん、納得するまで研究することは大事だ。当事者は、いっぱいいっぱいなので近しい人が代わりに調べ上げて説明してあげるということが大切だと思う。体に対する不具合は、誰もが感じることなので、研究者が日々、解決に向けて闘っている。わからないこと、との闘いなので時間がかかるのだ。当然のことながら、いつ解決するのかもわからない。しかし、いつかは解決する。そう思って、日々を楽しく過ごすことが正解なのだと思う。

わけのわからない不安も、しばらく付き合ってみると何であったのか自分ならわかると思う。無いようで、ちゃんと原因はあるのだ。それは、あたかも原因のわかる不安で、自分の力だけではどうにもならない不安と似ている。結局の所、いつか解決するだろうと大ざっぱに考え、楽しくなれるように生きるだけのことなのだ。

私も東京に出てきて以来、何度となく不安に陥り、押しつぶされそうになった。仕事に関すること、病気に関すること、けがに関すること、人間関係に関すること、恋愛に関すること等、きりが無いくらいだ。いちおうこれでも完璧主義なので、カッチリ解決できないと気が済まないのであった。

しかし、ここでもコンピュータがいいきっかけを与えてくれたように思う。コンピュータと付き合うためには、「大ざっぱ」に考えることも必要なのだ。マニュアル通りにならないからといって投げ出すようでは、とてもこの先、コンピュータとは付き合って行けないだろう。かつての私は、いちいち苛立ち絶望感にうちひしがれて自暴自棄になっていたのだった。それは、わけのわからない不安とそっくりだ。コンピュータとちゃんと向き合えるようになったのは、そうした姿勢を改めて、コンピュータの「わけのわからない」ふるまいと付き合うと心に決めた頃からだったように思う。

世の中の不安は、残念ながらコンピュータの何十倍も複雑で個人差も激しい。誰かの処方箋が誰にでも効くとは限らないのだ。それ故に、対処法を知らないと問題は、さらに深刻になるということ。多くの場合、不安は、自分のことに戻ってくるのではないかと思う。相手があっての不安なのだが、その中でうまく行かない「自分」という意味だ。病気でも、健康な人と、そうでない「自分」ということだ。

だが、この自分は「成功」して初めて納得できる存在だ。健康になって初めて幸福感を得られる存在なのだ。よくスマナサーラ長老が言うように、「心は際限なくできないことを求める」ものなのだ。求めることが手に入って初めて不安が取り除かれるとするならば、なかなか不安から解放されることはないということになってしまう。多くの不安者は、このことについて悩んでいると思っていいのではないか。

私も長らくそうだった。しかし、この秋に故郷にもどった時にふっと思った。私の人生は、祖父の懸命の救援行動があったから授かったものだった。そもそもが、幸運な始まりだった。それ以上の幸福を求めることは、自由だが、これまで経験してきたような精神的な苦痛が伴い、なかなか思うようには得られないものなのだ。あきらめることはないと思うが、心してあたれということになる。今までのような心構えでは、すぐに潰れてしまうのだ。

生きていること自体に大きな悩みがあるものだ。問題は、それをどう自分の中でとらえるかということ。コンピュータのエラーをどうとらえるのかと置き換えてもいい。それを、やっかいに思うか、「おいしい」と思うかで大きく気分は異なるだろう。コンピュータのファニー(妙な出来事の意。)に付き合うことで大きく実力を伸ばすことができる。生きることで出くわす悩みも同じようなことが言えるのではないか。

成功も失敗も無い。あるのは、自分が納得するかどうかなのだ。それを確認するかのように、毎日をただ生きるのみなのだ。私の人生は、これまでのところ失敗続きで、成功しているとも思えない。今後もどうなるかは、未定だ。しかし、私には今も昔もやる気がある。これだけを頼りにこれまで生きてきた。どう評価されるかわからないが、次の世代に引き継ぎが終わるまで私は、がんばるだけなのだ。

無駄遣いも多いのだが、気分を上向けにしてくれるものならば、それもありではないかと思う。「買う」という行為は、他人にも推奨できるのだが、何をやれば楽しいのか、は千差万別なのでなかなかアドバイスは難しい。自分自身は、楽しいのだが毎日が楽しくない人に楽しさを見いだしてもらえるにはどうしたらいいのか、それが私の今後の課題だ。
PR
Comment
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack
トラックバックURL  :  
≪ 和への回帰   *HOME*   アルコール ≫
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[02/19 管理人]
[02/19 ゆん]
[05/27 管理人]
[05/26 すだれ]
[05/24 管理人]
最新記事
最新トラックバック
プロフィール
HN:
papillon234
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
カウンター
お天気情報
アクセス解析
material by bee  /  web*citron
忍者ブログ [PR]