支え

私がこれまで仕事を続けてこられた最大の理由は、おもしろかったということが大きい。今でこそ、つらくなった仕事なのだが、何年かおきに記念碑的な仕事をしてきたことが大きかった。

最初は、単にFreeBSDを使っただけのことだが、これにデータベースソフトを入れて、Apache、PHPとを連携させたシステムを作り、データの検索ができるようになった。

次は、SUFARYという全文検索エンジンを使った検索システムを作ったことが大きかった。仕事にかかわる人々が喜んでくれたのが非常に励みとなった。

小さいことでは、Emacsの設定とかMeadowの設定とかでもちゃんとできるようになるとそれなりの喜びはあったのだ。仕事がつまらないなど考えもしなかったことだ。昔は、NetscapeをフリーのＯＳに入れることもそこそこ難しかった。これをやるのに私は夢中になっていた。

一通りの作業を経験してもう終わりかと思っていたところに、今度は、BDFフォントを使って中国語や朝鮮語をコンピュータで表示、印刷できるようにした。これも苦しい作業ではあったが、喜んでもらえたので元気が出たものだった。

私のオリジナルなど一つも無いわけだが、存在する技術を利用できる形にすることが難しいことだった。やってみてそれなりに満足感があったのでそれはそれで楽しい作業だった。

ただ、私がそういうことができたというのもパートナーの存在が大きかった。目の前の仕事をパートナーがやってくれていたので私は技術的な開発に没頭できた。今後は、一緒になって技術的な開発をやれたらと思う。

仕事にはちょっとしたひねりを加えるだけで相当良くなるものがまだたくさんあるのだ。やるべきことはまだまだある。今が苦しいのは、過渡期だからと思っている。おまけにこの数年、新しいものを開発していないことも条件を悪くしている。今年は、復活元年としたい。

参考書一つとってもいろんな本がある。単に体裁がいいだけのものもある。それも含めて各社競争をしているのだ。私は、参考書にも相当な高い月謝を払ってきた。そろそろ、その研究の成果を出してもいい頃だろう。