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京都時代に知り合った友人のことを思い出していた。「気分屋なんや。」と彼はよく言っていた。彼のことではなく、私がよく悪し様に言っていた店長のことだ。その気分屋の店長に対して私は本気で怒り、反目を続けていたのだった。

この店長は、結局、私の労働時間を1時間削るという作戦で私を追い出すことに成功した。私も友人達が辞めてしまった仕事場に興味が無かったのでそのまま次の仕事のあてが無いままに辞めることになった。生協とは、おもしろい所で市民のために活動しているようで、組織にとって違和感のある人間は、容赦なく切り捨てるのだ。私が社会に出て味わった最初の理不尽だったように思う。

私の誤りは、この「気分屋」の店長を変えようとしていたことにある、と今では思う。あるいは、変わると本気で思っていたことにある。当時の状況を思い出してみると、本気で相手にしようとしていた人など生協側にもいなかったし、取引先の出版社や取次店も適当に付き合っていたと思う。そもそも変われるような人間ならば、むしろ人が寄ってくるのではないか。この店長が便利だと思うから生協も雇っていたのだと思う。

アルバイトの協議会というのがあって、アルバイトの組合のようなものがあったのだが、当時、活躍していたリーダー的な人と話をしたことを今でも覚えている。「どうして、あんな人間がおるんかな。」と言う私に対して、その人は「必要やからやないか。」と言っていた。そう、アルバイトを生かさず殺さず働かせるために必要な監視官が店長ということだったのだろう。店長の方針に文句を言わず黙々と働く人間だけを雇用するための道具だったのだろう。店長自身も生協体制側から見れば単なる道具に過ぎないのだ。

私は、当時、どのようなことに怒っていたのか、今では思い出せない。つまり、世の中が変わるようなそんな大したことではなかったのだろう。アンケートのようなものを店長が書かせたので、「あんたは、卑怯者だ。」ということを書いたのを覚えている。これを見て、爆発するわけにも行かず、私を切る方向に動いたのだろうと思う。私よりも年下でうまく世渡りをしていた生協側の人間もいたし、アルバイトも知っていた。私は、自分の不甲斐なさに常に後悔していたのだが、今にして思えば、良い経験だったと思う。その割には、後年、同じようなことを繰り返していて、過去の経験が生きていないのだが。

だが、人を雇い、自分が腐ってもリーダーと呼ばれる存在になった今、これを繰り返すことは許されない。どうやら、私は、常に「気分屋」と呼ぶにふさわしい人間と縁があるようだ。どこへ行っても「気分屋」が私の前に立ちはだかるのだ。その度に、相手を変えようとして自滅して行くことは、もうできないのだ。これからは、そういう連中とうまく付き合うことを考えて行かなければならないのだった。数々の失敗の経験から、今ではこの過去の経験から何かを学んだような気がしている。

今、この国は、公務員からして病んでいる。やる気が無いという言葉では済まされない程に腐っている。広い意味での勉強をしなくなったということが大きいのではないかと思う。そもそも仕事で何をしていいのかさえわからずに毎月、給料をもらうことは当然だと思っているのではないだろうか。「安定」というのは、ある意味、麻薬だ。私なども安定を求めてがんばっているのだが、それが、国家に保障してもらえるとなると、それはもう、意欲は無くなるのではないか。公務員に安定の価値を見いだした所にこの国の不幸がある。

今後は、全ての公務員は、「予備」として採用することを私は提唱したい。何十年勤務しようとも、反市民的な行動をとった者は、即、懲戒免職できるような制度も同時に導入することも必要だ。独立した、監査機関も必要だ。ここには、お金をかけてもいいと思う。なぜなら、この前の戦争も結局は、日本軍という官僚組織によって引き起こされ、破滅したからだ。次の破滅からの回復は、無理だと思うので破滅しないような社会制度を作らなければならないからだ。

一般の企業も、「気分屋」を雇い全体として均質な人間を純粋培養することはやめて、できるだけ個性を持った人間を増やす努力をすることが望ましい。いや、そうしない企業は続かないのではないかと思う。企業に就職することが安定になっている現在では、公務員と大して変わらないからだ。一つの組織が放置しておけば正常に成長するのならば、それもいいが、そんなことはあり得ないのだ。

岡山に帰れば、公務員のクラスメートも多い。運動が得意だった連中は、消防になっている。会いたいのだが、夜勤があるとかで会うこともできない状態だ。私は、クラスメートでもある彼らを信じているが、組織は、個人の意向など無視して動くので心ならずも、不正をやらされているかもしれない。平和な時代の不正とは、「裏金作り」くらいかもしれないのだが、これが許されるとなるともっと重大な犯罪も許されることにつながるので恐いのだ。

かつて、免許を見せなかったという「罪」で逮捕された私だけに警察に対する気持ちは厳しい。組織を守るためには、ここまでやるのだ。警察や自衛隊は、昔の武士と同じで実際の暴力装置を持っているのでケンカをすれば「言論」は踏みにじられる。いちおう、民主主義の形をとっている我が国なのだが、うまく機能していないからこそ、破滅も経験したのだった。もちろん、今後は公務員が正常に働くようなしくみを作らなければ、また破滅するだけだ。生涯、食いっぱぐれがないという意識が人を狂わすことであるならば、公務員からこれを剥奪することが必要だろう。
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