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『うつの世界にさよならする100冊の本』(ソフトバンククリエイティブ刊)という本を1年前くらいに買って放置していた。ちらりとは読んだのだが、そんなにじっくり読んでいない。今回もまだ全部は読んでいないのだが、いい記述を見つけた。

「相手を変えることはできない」という一文だ。うつから回復した人は、誰もがそういう結論になるのだろうか。私の思いもそうなのだ。うつになる人のほとんどは、相手を変えようとしている。そして、その思いがいついかなる時も離れることはないようだ。同僚の一言が気になり、許せないとか。

ひとたび、自分は自分、他人は他人、別の人格なのだということを再確認できれば、いっきに問題は解決するのだが、これが難しい。私がそうなったきっかけは、勤務先の仕事相手に話を聞いてもらったことによる。私が何にでも、ウエットな(感傷的な)判断をするのに対して、彼は非常にドライな(こだわらない)ものの考え方だった。同僚あっても実に率直な意見を話してくれた。私は、その話を聞いて帰った夜にハタと気がついたのだった。私と相手は違うのだ、ということに。

その人はそれまでにもよく相談にのってもらっていた。私がメールを出すたびに「プチパニック」になるのだ、と笑って話していた。しかし、そういう余裕があるからこそ、本当のパニックにはならず、いろんな困難を乗り越えてこられたのではないかと感じた。ここでも私は、いい人に出会ったと思う。

ともかく私はその人と接して、「他人を変えること」の不可能を悟ったのだった。その後、私もこの本の作者のようにいろんな本に出会ってはいるが、主にスマナサーラ長老の本だった。偏ってはいたが、精神的な安定につながる本だった。この国で盛んな葬式仏教ではなく、いかに生きるかを考える教えなので興味をそそられたのだと思う。

本の記述が意外に心の落ち着きをもたらすことを私も感じている。あまり読まなくなったが、それでも頭に残る記述があるもんだと思っている。できれば、この本の作者のように100冊もの本を読み癒されるのがいいのだろう。

改めて読み直してみると作者の体験から出た記述も書評以外に書かれていて、むしろその点こそこの本の魅力だと言える。薬の体験もあるようだが、自力で止めた経験も持っているようだ。薬を止められるかどうか迷っている人には勇気づけられる内容ではないかと思う。

スマナサーラ長老のテーラワーダ仏教もなかなかのもので、これを必死に学んでもいいのだが、この国ではオウムや統一協会、創価学会などのカルト宗教がはびこるのであらゆる宗教に警戒している人が圧倒的に多いと思う。あえて言うのだが、この際、宗教と呼ばれているものを無視してもいいと思う。ネイティブ・アメリカンのことを少し知ると要するに、大地の鼓動を感じるようなことをすればいいということがわかる。

直感的に大地の鼓動がわからなければ、キャンプ場(安全な所に限るのだが)へ行って一晩寝てみることだろう。もちろん、テントなども自前で用意する必要があるだろう。自然の中で炊事をしてみることだ。生きるために何をやらなければならないのかを特に学ばなくとも理解するだろう。

この本には、ネイティブ・アメリカンの文化についての紹介は無いのだが、私としてはそれを付け加えたいと思う。『イーグルに訊け』などはうってつけの本ではないだろうか。
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