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東京に出てきてからの数年間は、慣れるために必死だったのであまり、「生きる」ことそのものに悩んだりする時間は無かった。岡山では、仕事も無かったので、あるだけマシだとも言えた。ただ、無い車にお金を払うなど、苦しい時代にこしらえた借金に苦しんだ。

東京にも慣れ、仕事にも慣れはじめた頃、私はあるペースをつかんだようだった。新しいアパートに移った頃になるだろうか。最初は、DVDで次はゲーム、最近ではフルートということになる。食い道楽でも着物道楽でもないのが特徴的なところだ。要するに、「自分一人で楽しめるもの」に限定されているようだ。

自分でも気がついていなかったが、注文している自分に興奮しているかのようだ。DVDの予約注文などは、実際に現物が入手するまでには数ヶ月あるので、その間、楽しみが続くことになる。アニメや昔のドラマを注文することくらいで、楽しいのなら安いもんだ。ゲームなどは、まるで勉強でもするかのようにいろいろと研究して集めていた。実際に、秋葉原の中古ゲーム店を歩いて回るなど、かなり熱心だった。

ずっと自分のことだけを考えて生きていた私だったが、さすがにそのツケが回って来た。愚かな私は、現実にそれが目の前に現れるまでわからなかった。母の不調だ。これは、私が自分のことばかり考えていたことから来たものだった。次は、パートナーの不調だ。これも、私がちゃんと見ていなかったことによるものだった。仕事の割り振りも何も考えていなかったかのようだった。

私は、岡山で就職していた会社の社長をよく批判していたのだが、愚かさにおいてまったく同じだったのだ。むこうは、給料を払うという意味を理解していないことの愚かさ、私は、従業員の様子を見ていないという愚かさだった。もともと余裕の無い性格の私は、さらに自分の不調を体感するにおよんで「お手上げ」状態に陥った。

問題解決の勉強をするでもなく、ただ、医者に頼った結果、自らも薬漬けにされてしまった。まるで、絵に描いたような愚かさで転落していったと言っていいだろう。すべては己のせいなのだ。医者もアホだと思うが、私はもっとアホだったと思う。

さまざまなことを経験してきて、今思うのは、やはり、「買い物」は強いということ。ボーとする暇も無く、買い物に熱中している自分にハタと気がつくことがあるのだが、さすがに熱中してるのだ。貧乏性なので、大きな買い物は熟慮しなければできないのだが、1万以下の買い物はけっこうポンポンやってしまう。

カメラやレンズの買い物もしょっちゅうではないのだが、楽しい。レンズなどは、10万コースなのでちゃんと計画を練ってからでないと動けない。この辺は、妙にマトモなので自分でもおかしい。私はαユーザーなのでαレンズだけを買えばいいのだが、そこは、素人の強みを生かして、ニコンを買ったり、オリンパスを欲しがったりする。行動に移らなければ、「欲しい」と思うことは大事な心の動きだ。

そして、今度は尺八にネイティブ・アメリカンフルート、アナサジフルートだ。これらは、確かにお金はかかるのだが、その効果を考えると問題ではないと思えるくらいだ。尺八は、見た感じ、言葉から受ける印象などスマートではないのだが、楽器として優れていることと、音のすばらしさは比較にならない。他の楽器とだ。マイケルの笛たちは、その点スマートで親しみやすい。現実にも心が洗われる感じだ。

結局、私が毎日気分がすぐれない人々におすすめするのは、「買い物」だ。買うという行為にはいろんな要素が詰まっていると思う。下調べも必要だし、比較という作業も重要だ。カタログから始まり、ネットでの評価なども調べる必要がある。それらをくぐりぬけた後には、実際に手にとって確認するという現地テストもある。これを怠ると相当に痛いめにあうことを覚悟しなければならない。

ここまでやった後では、買うことはできるだけ迅速に行うことだ。迷いは禁物だ。いくら悩んでも、実際には購入して使ってみないことには評価はできないのだ。その結果、他人には良くても自分には良くないことも少なくないのだ。それは、買う経験を通して知ることができる極意だ。いくら、買わなければわからないといってもおぢさんを標的にした、トイ類には手を出さないことだ。子供の時には買えなかったが今では買えると思い、私もいろいろ手を出したのだが、そのほとんどはゴミだ。自戒をこめて言うのだが、「おもしろいは、使えない」と覚えておくべきだ。

もちろん、食事のバランス、適度な運動が一番の薬だと思う。そしてできれば、和食にこだわること。だが、気持ちが整っていないと運動も食事も無意味になるので、気分が良くなるような処方箋を考えてみたまでのことだ。私の観測では、女性は男のように趣味や仕事に生きることは難しい。どうしても人との関わりが必要だと思うが、もっともそれに近いのが「買い物」ではないかと考えている。通販ならともかく、外に買いに出れば、どうしても人と接することになるからだ。

私も浪人時代、あまりに人と接することがないのでわざわざ繁華街に出かけていたくらいだ。本当に調子が悪い時は、そんなことぐらいでは気分は晴れないのだが、それでもある程度の効果はあったように思う。そうして、買うという欲望が満たされた後に、精神的な安堵がもたらされるのではないか。そこで趣味の世界に入ることができれば、それはもう願ったりかなったりだ。
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