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後期高齢者医療法は、「高齢者処罰法」と言うことができる。それだけ強烈な威力を持っている。だから、こんな法案を通した政権は去ってもらわなければならない。ウータン福田がほおかむりして通り過ぎようとしても無駄だ。今後も尾を引くことだろう。

私が直接この法律で感じた「痛い」ことは、私の母を含む「高齢者」に生きがいを説明するのが困難になることだ。私がおっさんになったということは、私の母もさらに歳をとっているということであり、当然、いろんな病気も抱えている。今の医学では、すぐには治せない病気もある。

そんな時、私が必ず、するのが、「長生きしたら、しただけそれだけ得」という話だ。人間もバカではないので、未来に向けて研究はちゃんとやっているものだ。ガンでもそうだが、もっと身近で膝が痛いとか、目が見えにくいということでもそれが、「加齢性」のものでは、今すぐどうこうはできないものだ。医学がそこまで追いついていないからだ。

戦前のように人生50の時代ならば、そんなことに悩むことは無かったかもしれないが、今や本来の人の寿命、120歳も無理ではないような時代だ。多くの人が加齢性の病気にかかってもおかしくない。今後もますます病気を持つ人は増えるのだ。

その際に、「今は治らんからあきらめてくれ」と言うのだろうか。実は、母が、駿河台の日大病院でそれに近いことを言われたのだった。あの時の落ち込み様は、これまで見たこともないほどだった。大学病院としては、表面上は、最先端のことをやっているように見せかけて、実際にはデータを収集し終わって「必要無い」とわかった「高齢者」に対して「あきらめろ」と言っているようなものなのだ。

さすがの私もこれには怒った。抗議しに怒鳴り込んでやろうとも思ったが、ここだけではないので今は、やめておいた。どこの大学病院でもやられていることだろうから。病院にこういう「裏切り」行為をされると身近にいる私たちの立場が無くなってしまうのだ。医者は、少なくとも希望を持たせることを「科学者」として正確に伝えるべきだろう。

私は、それをやっている。ガンでも加齢性の病気でも自分で調べて、今すぐに完治は難しいが、こういう治療を目指して研究中だということをよく、母に伝えるようにしている。嘘っぱちではなく本当のことを伝えている。そして、「長く生きれば、それだけいろんな治療を受けられる可能性が出てくるのでお得だ」とも付け加える。

だが、「高齢者処罰法」がのしかかってくると、「長生きしても意味が無い」と思われがちだ。これには、ほとほと困ってしまう。人が生きがいを感じて「明日もがんばろう」という信念を持つことは大変なことなのだ。若い人間でもなかなか難しい時代なのに、それこそ「高齢者」にここまでの仕打ちをやっておいて、なお「生きがい」を見い出すように叱咤激励するのは酷なような気がしている。
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