東京と京都

東京は私が2013年まで頑張った街。京都は浪人上がりで最初に訪れた街。

京都時代にはまだ親もいたので私は22歳だったが、本当の子供だったような気がする。ケンカしてバイトを辞めて、その度に親から小言の手紙をもらうということの繰り返しだった。この生活はそれなりに楽しく、離れる直前であっても私はまだまだやる気だった。無職だったにも関わらず。どうしても京都を離れなければならなくなったのは父の病気だった。肝細胞ガンであり、末期だった。好き勝手にさせてもらっただけに最後くらいは面倒を見たかったのだった。

京都でも東京でも私なりの恋愛ドラマはあった。私らしく、全く相手にされない女を好きになって力一杯振られたのであった。若いだけに京都時代の方がむき出しで懐かしい気がする。要するに私には女を相手にする度量も無かったのだろうと思う。相性とかは確かに良いとは限らない相手に入れあげていたようだ。

しばらくは京都時代を振り返ってみたいと思うが、シリーズものにしてみたいと思う。京都は大学受験で何度も通った街なので大学に行けなくても行きたい街だった。