9月

9月に起きたことは神がかり的だった。20年前、東京の出版社に私が呼ばれたようなことに匹敵する。同じくここ岡山で就職活動をしている時期だった。地元の企業は私を相手にしない。私はそれでも色々応募していた。何度も応募するが、面接にまで行くことはほとんど無い。あきらめかけていた。20年前もそんな折に決まったのだった。

今回も同じで私はほとんどあきらめかけていた。キツイ仕事なのでそれも良かろうとすら思っていた。それが、買い物をしていたら電話で来て欲しいという連絡をもらったのだった。何度も電話で断られたものだが。郵便局も電話で断られた。

ともかく、まるで可能性も無いような所に採用されたのは私らしい展開なのかもしれない。そして、ここもまた岡山の企業ではないのだ。岡山の発展が無いのは、この点にあると私は思っている。常に損しないようにしか動けないのだ。愚かな連中だ。