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私の知っているアメリカ人とは、FSFのリチャード・ストールマン、Perlの作者、ラリー・ウォール、BSD UNIXの開発者、ビル・ジョイくらいだ。最近は、アナサジフルートの注文の関係で知ることになったCoyote Oldmanのマイケル・グラハム・アレンという人もいる。それぞれ、その道の専門家であり、人間的にも尊敬できる人物だと思っている。FSFのリチャードについては、3度講演に行ったことがある。仙人のような風貌だが、フリーソフトの伝道者として熱い、信念の男だと思った。

しかし、国家としてのアメリカは、どうだろうか。この国の政治家や外務官僚は、アメリカと渡り合ってきたと言えるだろうか。必要とあらば、大統領も殺す国家だ。並大抵の度胸では付き合いきれないことはわかっているのか。元CIA長官のリチャード・ヘルムズは、アメリカの議会で必要とあらば、外国の要人を暗殺することもその仕事に含まれると証言している。

この国の政治家は、まさにその「暗殺」を恐れてひたすら従米外交を続けているのだと思う。戦後すぐのことだが、暗殺こそされなかったが石橋湛山は、アメリカにたてついたので「公職追放」されている。湛山は、吉田茂が積極的にこの処置に反対しなかったことを「釈然としない」と言っている(『湛山座談』)。この頃から既にアメリカに対等な立場で向き合うことをしない「外交方針」が確立されていたのではないかと思う。歴代の総理大臣は、「暗殺されるよりは、国を売った方がマシ」とでも思っているのではないだろうか。歴史を振り返ると、そう思っているとしか考えられない行動ではあった。私は、小泉など、そのアホさ加減からして到底、アメリカに守ってもらわなければ人間としても成り立たない男であったと思っている。彼の売国奴ぶりがひとしお激しかったわけだ。

また、この国が近代国家としてスタートして以来、内憂もあった。民間の右翼団体からの攻撃と軍部からの攻撃だ。この国の政治家はこの勢力をかわす必要もあった。それ故、政治家としてどのような信念であるのかの表明よりも、「実力攻撃」が示す意志の通りに動くことが政治家の仕事になり、60数年前の戦争まで引き起こしてしまった。今度は、「徴兵法」で一般国民を八つ当たり攻撃したのだった。300万人もの同胞を殺したのだが、さらにその10倍もの東南アジア近隣諸国民をも殺してしまった。

この戦争を終わらせることに功績のあったアメリカは、戦後この国を単独で占領し、手なずけることに成功した。戦争が終わって、この国が国連に復帰しても、アメリカの占領軍は沖縄から立ち退くことはなかった。その行動だけを見ても、アメリカがこの国をしゃぶり尽くすことをやめるはずがないことを知らなければならないのだ。恐らく、反アメリカ的な首相が出てくることがあるとしたら、最悪は暗殺なのだろう。なぜなら、私たちは、あの敗戦以来、アメリカの「奴隷」に過ぎないのだから。

ネイティブ・アメリカンフルートに興味を持つ前に、ネイティブ・アメリカンの「笑いの文化」というものに興味を持った。ネイティブ・アメリカンは、アメリカ人と激しく闘い多くの血を流して来た。常識的には、復讐の権化と化していると思いきや、今では自治区で平和的に暮らしているということだ。ただし、アメリカの全民族の中で最低の生活水準だと聞く。いつか、真相を確かめに行きたいと思う。笑いの文化は、復讐の対極に位置するもので、深刻な時ほど笑ってしまうという文化だ。積年の恨みも笑い飛ばしてしまおうという文化だ。

従って、血で血を洗うような復讐劇は無い。ネイティブ・アメリカンの知恵だと思う。今、私たちもネイティブ・アメリカンの知恵を借りる時ではないかと思う。多くの同胞が殺された恨みを持ち続けることよりも、これからもアメリカの奴隷になることを拒否することだ。このまま行くと、ネイティブ・アメリカンがたどった道をそのまま歩むことになるはずだ。最低の生活水準もそうだが、「体型」もだ。この国の食事が和食を大きく離れて、洋食に傾いている現実を知らなければならない。米をあまり食べなくなった我々は、ネイティブ・アメリカンがそうであったように太るしかないのだ。洋食は、民族的に合わないのだ。米を食べ、みそ汁をすする生活の方が合っている。

アメリカ人、とりわけ政治を志向する者たちは、「力には力を!」という考えに支配されがちだ。外交においてもアメリカの意志を覆すには戦争しかないと言われるくらいだ。60数年前の戦争は、それでもアメリカには意外だったという。アメリカの常識では、ケンカになって初めて交渉が始まるのに、日本ときたらいきなり先制攻撃をしかけてきたからだ。身の程も知らずに!だが、そのアメリカも歴史が浅く、文化ということになると妙に従順になるようだ。

ネイティブ・アメリカンの文化に興味を持つ者は少なくない。「Xファイル」の制作者、クリス・カーターもその一人でドラマの中に何度もネイティブ・アメリカンの文化らしきものを登場させていた。理解しているかどうかはわからないのだが。私が今、興味を持っているアナサジフルートもまた、ネイティブ・アメリカンの文化だ。顔つきからしてマイケルは、ネイティブ・アメリカンではないと思うが、彼が興味を持ったネイティブ・アメリカンフルートもまたネイティブ・アメリカンのものだ。アメリカは、文化によって征服され得る国だとも言える。

私が仕事を始めて最初に知ったアメリカ人も上に書いたように文化をものにした人々だ。文化を媒介にして交流が生まれる余地は大きいのではないか。この国のアニメに興味を持つアメリカ人がいるとは信じがたいのだが、上に書いたラリーもその一人だ。「うる星やつら」も好きだそうだが、私でも知らない「るろうに剣心」が好きなのだそうだ。ケンカはしても戦争も内政干渉もしないという真の友好国になるにはまだまだ時間はかかると思うが、不可能ではないと思っている。まずは、ケンカをして交渉を開始することだ。60数年前のような失敗は繰り返さないように。
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