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『性犯罪被害にあうということ』(朝日新聞出版)という本を読んだ。ドキュメンタリーなので引き寄せられるように読んだ。私にしては異常に速いスピードで2日間で読み終わった。それほど、「凄い!」と思わせるものがあった。

作者にもメールを送ったのだが、「大丈夫だろうか」というのが感想だ。昨年のドキュメンタリーを見た時もそう思った。いろんな人に同じ事を言われたそうだ。「忘れなさい。」と。そうすることがいいのだろうが、本人はとてもそんな気になれない。

私が引かれたのは、作者が「裏切り」にこだわっておられる点だ。自分は、道を尋ねられたから教えてあげようとしたのに、レイプされた。この事実にこだわっている。こんなことが、普通にあるようならそれは誰だって黙っていられないだろう。

私も若かりし頃、ある女性を救いたいと思っていろいろと話を聞いた。しかし、そのことが徒となり、つきまとわれることになった苦い経験がある。ストーカーという言葉も聞かれなかった頃だ。私もその時に思ったものだ。人を助けることは正しいことではないのか、と。

当時の友人が言っていた言葉を思い出す。「人は、見かけによるんやで。」という言葉だ。もちろん、私は、そんなことには耳を貸さず、「人は見かけによらない」派だった。しかし、苦い経験をした結果、私は堕落してしまった。私も人を信用しなくなってしまったのだった。自分の人相の悪さは棚に上げて他人の人相を見て判断してしまう。

それでも、田舎もんの弱みで簡単に人にだまされるところは今でもある。スキだらけの人間なのだろう。ただ、私の中では当時の純粋な時代の自分が本当ではないかと今でも思っている。青臭く、「だます方が悪いのではないのか?」と思う。

中国の製品をよく見かけるようになって私も少しずつ考えを変えなければならないと思うようになった。「だまされる方が悪い」というのが大陸の考え方の基本だ。この国でも、人を信用しない生き方が正しい生き方になっているのだろう。

京都時代に、仕事仲間がごく日常会話のようにレイプを話題にしていたのを思い出す。あんなことは、誇張して言っているに過ぎないと思っていたのだが、それは、私が知らないだけで被害者は多いようだ。たまに捕まった人間がニュースになるが、それは例外的なものなのだろう。数字には決して表れない大きな数でレイプ犯罪はあるのだろう。

男が女を強姦するという行為は、鎌倉時代でもあったそうだ。御成敗式目に禁止する決まりが残っている。なんと、僧侶でさえも強姦するという掟破りをやっていたという。ちなみに、この法律は、ザル法だということが付け加えられている。

私は、作者にブログで活躍することをすすめたが、どうだろうか。書くことが得意な人のようなので私としては期待している。それにしても、仕事をしていると、「信じること」ほど軽い言葉は無い。嘘をつく人間ほど笑顔がすがすがしい。満面の笑顔で何度だまされたことか。会社という組織は、嘘つきの集団だとさえ思ったことがある。私としては、理想は追求しつつ、人間不信になる人を生まない社会が生まれるよう、がんばるのみだ。
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