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いつも失意の私を勇気づけるのは、紙の辞書の存在だ。紙の書籍でも何十巻にもなる大きなものもそうだ。昨日は落ち着くとか癒されると書いたが、今日はもっと突っ込んでみたい。

紙の辞書の良さは、電力も要らないし、下手をすると一生使える。スイッチなど無く、手に持ったその時から使える。弱点は、コミック本を見れば分かるように、時とともに朽ちて行く。辞書の紙は中性紙なので、100年はもつようだ。しかし、日焼けはするし、汚れてくるし、価値は明らかに落ちる。

一方、表面的な弱点だけではなく、使用において重大な弱点も存在する。それは、情報を目でしか追えないということ。検索は、あくまでも目でしかない。ちょっとしたことを調べるだけでも恐ろしく時間を要することがある。結局、紙の本というのは、時間がタップリある時代に作られたものだからではないのか。少々時間がかかっても、見落としても可のような時代だったのではないのか。

私が某社の編集部に提案した時に発覚したのだが、今でも古い本を利用しているという。これは、新刊本に引用資料として載っているから事実だろう。問題なのは、目でしか追えないということだ。つまり、見落としも十二分に見込めるということ。それくらいのゆるい仕事をしているということだ。私の提案は、この元本をデジタル化しようというものだった。担当は、私の提案がダメなような書き方で却下していた。上を説得できないとのこと。やる気も無いくせに。最新の彼の仕事を見たが、確かにぬるい仕事ぶりだった。そして、それが許される組織なのだろう。

私に言わせれば、元のネタ本は確かに古い。しかし、これをデータベースとして持つと、次の仕事がやりやすい。また、間違いがあれば、修正して新しいデータベースを作ることもできる。特に、新しい本を作る時のデータベースとしての価値は抜群だろう。よほど下手な検索をしない限り、見逃すことも難しい。目で追わないだけに、新たな視点に立ったデータも用意できる。

辞書にしても同じことだ。辞書も普通は、どんどんデータを追加するデータベースなので、デジタル化する意味は大きい。この分野だけは、アプリでも少しあるのは、そのせいだと思われる。しかし、出版社から見ると魅力的な商品ではないようだ。これは、手間とかを考えずに、儲け、手柄のみを考えるからではないかと思う。製品化して、少しでも世間に知らせ、話題にしてもらう努力も必要だった。

今、私が欲しいのは、新たなものだ。国語辞典でも外国語でも。数があるだけ、新しい発見もある。電子書籍ではなく、辞書のように使う書籍が欲しい。別ジャンルとなるが、必要なデータベースという意味では同じことだ。

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