高齢者処罰法

後期高齢者医療制度（長寿医療制度）のことを「高齢者処罰法」と呼んだ方がいいのではないかとテレビで言っていた。地上波ではなく、ケーブルテレビでやっている「パックインジャーナル」だ。私もその通りだと思う。ウータン福田がどのように言い換えようとも実態は、高齢まで生きたことを処罰する法律なのだ。一刻も早くこの法律を無くさなければ、この国は本当に終わってしまう。

戦前の官僚はどうだったのかわからないのだが、少なくとも戦後は厚生省（現、厚労省）や大蔵省（現、財務省）、国交省などが競って組織防衛に邁進する歴史だったのではないか。昨年、火を噴いた年金詐欺も自民単独政権によって今まで隠されていたのだった。いい加減にしか扱うつもりはなかったのだ。私も何年間か国民年金の未払い期間があるのだが、未納を取り締まらない代わりに支払い（実は、返却なのだが）も適当にするよ、ということだろうか。

戦前は、関東軍に代表される「軍隊」が今の官僚に匹敵する「実力」を持っていた。個々人の能力が高いわけではなく、国家の政策がそうさせた。今の官僚でも、国家の政策が彼らに実力を与えている。厚労省には、何の努力も無く今に至るまで毎年、２２兆円もの年金が「収入」として入ってくる。もちろん、彼らのものではないのだが、今の今まで自分たちのものにように使っていたのだった。これが「実力」なのだ。

普通の人は、なかなか仕事も見つからず、食う金にも困っている。彼らの不正を追及する余裕など無いのだ。それを良いことに厚生省、大蔵省、防衛庁、国交省は税金を食い物にしてきた。もちろん、その他の省庁も気がつかれていないだけで実態は同じことだろう。小泉が支持されたのは、この無能な男が自民を変えてくれると思ったからだったろう。ちょうど、今でもほとんどの人が医者を信じるような意味で。信じた医者に騙されたとしたらどうだろうか。小泉の所行はそれと同じ事だった。

高齢者処罰法は、その小泉の元で強行採決されたのだった。今日の事態を国民に深く知らせることもなく。しかし、何とかできると思っていたのだろう。これまでがうまく行ったのだからという理由で。年金を詐欺で巻き上げて、高齢者処罰法でさらに巻き上げる。これは、本物の詐欺師よりも汚いやり方ではないか。小泉と小泉の子供達は全員落選させないといけないだろうと思う。

（つづく）