涙

昨日の夕方、いつものように自転車で散歩。途中、無性に泣けてしまった。私はなんだかんだと言っても、東京が好きだったんだろう。特に、柴又界隈は昭和が残っている街なので愛着がわく。しかし、311がそれらすべてを台無しにしてくれた。腹が立った。そんな、悔し涙だったのかもしれない。経験では、政権交代前の参院選の時も同じような心境だった。そして、政権交代となり期待したのだが・・・・甘かった。

現在は、もっと厳しい状況にあるらしい。太平洋が使えなくなる、というのはほぼ真実のような気がする。食べるものはもちろんのこと、泳いだりもできない。やれることがあるとすれば、汚染の度合いを測ることくらいか。

この時期、政治家や、東電は何を考えて生きているのかを想像してみる。アベチンは、考えると腹を壊すので考えないことにしているかのようだ。しかし、逃げ切れないだろう。辞めることで逃げるのかもしれないが、やつも訴追される時代が来ると思う。

東電は、かつての関東軍と同じで、合理的な計画など無く、全ては強気で進むつもりか。つまり、放射能漏れをどこまでも続け、国を巻き込み、リクビダートルも税金も一緒に手に入れることが目的かもしれない。あわよくば、柏崎刈羽の再稼働、企業としての存続。もとの黙阿弥の癒着体制の維持といったところか。

しかし、悔し涙を流すのは私だけではない。悔しいと思う国民が増えれば増えるほど、大変革は準備されている。どう考えても、事態を収拾できない政権や企業が生き延びるのはおかしい。しかも、よく見れば東電を中心においしい思いをして来たのは、ほとんど、我が国という国家を形成できてしまうほどの広範囲な団体、個人だ。同じ、国家で今後もやって行くことは、私の頭では考えられない。

どこかの段階で、国家の破綻を国民が宣言して、新しい体制で行くことが求められる。官庁とか警察、検察、裁判所までをも国民が裁かなければならない事態だからだ。こうした連中が原子力でうまみを味わうために、隠れた犯罪を犯して来たのだった。既存の警察権とかで取り締まれるものではないだろう。

私の涙というのは、そういうことも含めての涙だ。本来ならば、個人が誠実な仕事をしておけば、問題など起きるはずもなかった。しかし、儲かる、いい思いができるということで、やりたい放題をやってしまった。その責任は当然、とらなければならない。